僕のとなりで。
突然の言葉にビックリした。

『俺は1人だから、別に構わないけど、サヤカは大丈夫なの?明日、仕事だし。』

僕の言葉に、表情が変わる。

『そうだよねぇ~。なんか、テンション上がって、仕事だって忘れてた!ごめん、帰るね!』

作り笑いだって、すぐ分かった。

『家に来てもいいじゃん。着替えとか持ってきたらって意味だよ。明日の朝は、俺が会社まで送ればいいし。ね?』

いつもと違う表情のサヤカが気になって、ほっとけなかった。

『本当!?彼氏の車で出勤してるの見つかったら、おば様達に何言われるか分かんないなぁ~…(笑)。でも行く!着替え持ってくるから、待ってて!』

いっきに表情が明るくなって、ホッとした。

帰りたくない…のか?

暫くして、サヤカが出てくる。

『お待たせしました。宜しくお願いします。』

そう言って、ニコッと笑った。

『ねぇ、一つ聞いていい?』

『何?』

『カバン、デカくね!?そして、荷物多くね!?』

大、中、小のしっかり中身の入ったカバン。

『女の人って、そんなに必要なの?』

『ま…まぁ、いいじゃん!帰ってからゆっくり…ね!』

内心、泊めると決まってドキドキしてたけど、笑ってるうちに落ち着いていた。
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