僕のとなりで。
家について、サヤカが一言。

『き…汚くない?』

部屋が汚いことを頭においてなかった…。

『うん、汚い…。別の部屋行こうか。』

そう言って、部屋を出ようとした。

『ねぇ。部屋にマズイ物とかない?』

『な…ないよ。なんで?』

マズイ物…ないはず。

『じゃあ、今から片付けしてもいい!?』

普通にビックリした。

『今から!?だって、もう夜中の2時だよ?明日、仕事なんでしょ?』

笑顔全開でサヤカが答える。

『あたし、片付け得意なの!』

そういう問題じゃない気がしたけど、たぶん、一回言い出したら、やらないと気がすまないんだろうと悟り、任せることにした。

『じ…じゃあ、お願いします。』

僕の言葉をきっかけに、テキパキ動き出すサヤカ。

それを、部屋の外で見ていると、

『終わったら呼ぶから、別の部屋で休んでていいよ!もしかして、何か心配な物がこの中に?!えぇ~!なんかドキドキ!!』

テンション、高っ!

『分かった。じゃあ、隣にいるから、何かあったら呼んで。』

そう言って、部屋を後にした。



僕は、彼女を部屋に入れたこともなかったけど、なんか、こういうのも悪くないかも…。


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