僕のとなりで。
自己紹介を終え、それぞれの名前を把握し、仕事の話とか年齢とかで話が弾む。

…前だけ。


ユウがお姉系のアサミに食いつき、質問攻めなのもあるが、なぜかチトセとヒトミも真ん中に座ってるから、後ろは2人で話が見えず、沈黙が続いた。

『リョウスケくんって、歳はいくつなの?』

やっと発した感じのサヤカの一言だった。

『ハタチ。』

どぉしても、会話として成り立たない。

たぶん、聞き返せば続くんだろう。

『そうなんだ!あたし達の2コ下なんだね!あれ?成人式?』

また笑顔。

よく笑うコだ。

『うん、年越したら。』

返事をするだけの僕。

『そっかぁ~。じゃあ、記念すべき20代で最初の初日の出なんだね!いいなぁ~そぉいうの。あたしなんて、アサミが彼氏と来る予定が、別れちゃったからって、代役で引っ張り出されただけで、なんの思い入れもないし。』

なんか、聞きやすい声だな…なんて思いながら、別に意味なんてなかった初日の出だったのに、20代で最初の日の出って言葉を納得したりしてた。

『そぉだね。てか、チトセかヒトミと交換したら?』

僕の方が彼女の隣がイヤみたいな言い方になってしまった。
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