僕のとなりで。
第9章
君がいる

それが当たり前で

普通になっていた


特別なことを

普通と錯覚した僕は

愚かで

無神経で

バカだった


今になって思う


どうして

君がいることを

もっと

大切に思えなかったんだろう


どうして

当たり前のことを

大切にできなかったんだろう


君が隣にいなくなって

初めて

君の存在が

重くて

愛しくて

他のなによりも

大切だったんだと

思い出した


もう

遅すぎるのに―


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