僕のとなりで。
朝、目が覚めると、サヤカが隣に眠っている。

なんか、ちょっと照れた。

『おはよう。』

そう言ったサヤカが、眠そうな顔で笑った…のも、つかの間だった。

『今何時!?』

僕が時計を取ると、サヤカが横取りする。

『や…ばい。』

跳び起きて準備を始める。

『何時から仕事だっけ?』

頭が起きてない僕は、のんびり布団でヌクヌクしてた。

『9時!!』

ん?さっき何時だった?

『え…やばくね?』

そう言った瞬間、車のキーが僕の頭に飛んできた。

『痛っ!!なんだよ!?』

『ほんっきでヤバイの。早く送って。』

ドスの効いた声で睨むサヤカを初めて見た。

『ぷっ!』

思わず吹き出した。

『早く!マジでヤバイんだって!!笑ってる場合じゃないの!!』

サヤカに無理矢理引っ張り出された。

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