【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
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そんな会話をしていた30分ほど前。
樹くんと優里さんの間ではこんな会話があった。
「だから、またあたしと付き合お?」
「…あの電話は何だったの」
「え?」
「『助けて』って言ってただろ」
「…あれは、」
「何もないなら俺帰るから。人待たせてるし」
「…待って!じゃあなんでここに来たの?来てくれたってことは樹だってあたしのことっ」
「助けてって言われたら普通来るだろ」
「…ひどい、女の子ひとり置いてくんだ」
「…あいつは、そんなこと言う奴じゃない」
「は?」
「今俺が待たせてる奴はお前とは違って素直なくせに強がるしうるさいし感情の起伏が激しすぎてついていけないし」
「じゃぁっ、」
「けど。お前とは違って俺を絶対に見捨てるやつじゃないよ」
「……」
「『もう飽きたから別れて』なんて理不尽な理由つけていなくなる奴じゃない」
「……」
「お前とはもう、ヨリ戻さないから。ばいばい」
ここでなされた会話は、もちろんあたしが知ることはなく、優里さんだけが顔を歪ませて瞳を爛々とさせていたことなんて、もちろん誰も知らなかった。
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