【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「…雫」
隣にいる麻衣が気遣うようにあたしの名前を呼ぶ。
「……大丈夫。麻衣ありがと。…唯、」
「ん?」
「――――――場所、変えよう」
「分かった」
あたしが声のトーンを下げて言うと、唯もそれに従った。
静かに見ていた麻衣も呟く。
「……あたしも行っていい?」
「…………樹くんの過去に関わるかもしれないから、ちょっと二人で話させて?」
「……わかった。けどあたしにも頼りなさいよ」
「うん。ありがと。唯、行こう」
あたしのその言葉を聞き、唯はあたしの後ろについてきた。
……樹くんに何があったのかは分からないけど、あたしはあたしのできることをしなきゃいけない。
そう決意してあたしは唯と歩き出した。