【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「…いた……く…ない…?」
ずどんと一番上から落ちたはずなのに、思っていたほどの衝撃はなかった。
視界がたくさんの紙で遮られる。
何が起こったんだろう。
そう思ってきょろきょろ周りを見回していると、本来聞こえるはずがないところから声が聞こえてきた。
「……重い、はやく退いて」
「え…、!!」
あたしの下でよく見知った顔があり、あたしは即座に離れる。
「……ごめん、樹くん」
「別に」
昨日ぶりに見る樹くんがそこにはいた。
昨日と特に変わった様子は見られず、というかむしろ昨日のことは何もなかったかのように普通だ。
「………」
「………」
「…何してんの、早く拾え」
「…う、ん」
樹くんは散らばった資料を拾ってくれていて、本当に普通に見える。
……。
あたしも無言で資料を拾い始めた。