【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆





『……あ?何でスマホを俺に向けるんだよ、お前何様?』



『唯様~~~☆…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい頼むから目をつぶしに来ないで本気の目やめて』



少々言い争う声が聞こえてきたが、案外すぐに樹くんは応答してくれた。



「もしもーし樹くーん」



『死ね』



「………」



これは酷い。
……まあでもさすがにそろそろ樹くんの暴言には慣れてきたのでこんなことで動じたりはしない。多分照れ隠しだよね、そうだよね。……いややっぱ違うか。マジトーンだもんね、いつも。すがすがしいほどマジトーンだもんね。

心の中で乾いた笑い声をしていると、電話口から唯の声が聞こえてきた。



『えぇ~???でもでもぉ、さっき独り言で、『死ね』すいません』



「………」



何が起こってるのか予想つかないんだけどどうしよう。

あたしにわかるのは、唯は樹くんのしもべか何かだなってことだけだ。
さっきから電話相手のあたしよりも唯と樹くんばっかりしゃべってるから、意外と仲がいいのかな?ってことも分かった。くそ、羨ましいな。
まぁ、樹くんにこれ言ったら殴られそうだけど――――――



『……オイ』



ってとこまで考えたところで唐突に樹くんの声が耳元で聞こえた。





……………あの。一言言わせてもらっていいかな?

えーっと、その。



「さっきも思ったけど樹くん電話越しの声くっそイケボアァァァァアアアアアアア」


『変態』



はい。










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