【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
元カノって強い
翌々日。
樹くんを振り向かせてみせる…!と一人意気込むあたし。
が。
「……えー、それじゃ皆、元気に夏休み過ごせよー。はい解散ー」
明日から夏休みという衝撃事実。
「……はぁ…」
というわけで一学期最後の委員会の仕事、本の整理をあたしと樹くんはしていた。
おかしいと思ったんだ。なんか朝から皆そわっそわしててさ。なんか終業式始まるしさぁ。
あっはは。ほんとあたしってバカ~~~~~~☆
せっかく樹くんと一緒にいるのに気分が晴れず、あたしはため息を吐くばかりだ。
そんなあたしを樹くんが見ていたことには気付かずに、悶々と考え続ける。
この前決意したばっかりなんだけどなぁ…夏休みに樹くんと遊べる可能性って限りなく低いんだよね…まあ当然のごとく誘うけどね……って、
「あぁ!!!!」
「……うっさ」
あたしが叫んだ瞬間、樹くんは即座に耳を塞いだ。あたしもさっきの叫びは凄かったと思う。ここが図書室ということを忘れさせるような叫びだったね。
だけどそれ以上に重大な事実がある。
「あたし電話番号とメルアド知らないよ!!」
「自分の電話番号とメルアドくらい覚えとけよ。馬鹿?」
「それくらい分かるかな~~~☆」
確かに馬鹿だけどもさすがにそれはないよね!うん!!