【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「ふうん……」
九条君はそのまま少し、考えるような仕草でこつこつ、机を叩いて。
そして。
「……ありがと」
「あ、いーえー……っ、」
初めて九条君が、こっちを見て。
ふわりと柔らかく笑った。
同時に、あたしのどこかが疼いた。
「なに?」
「……あ、何でもない」
じりじりとどこかが熱い。
「……終わったから帰る」
「あ。うん、ばいばい」
ひらひら手を振って九条君を見送る。
………。
「………な、なにこれ」
胸の奥が、なんか変。
あたしはその後も、謎の疼きに疑問符を浮かべたまま、作業をこなした。