【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
その便箋には一切送り主は書かれていない。
ぞ、っとした。
「………」
持っていた便箋と茶封筒が手からはらはらと落ち、ひらり、茶封筒から“何か”が恐怖心を煽るように顔を出す。
見たくなんてなかったのに、床に落ちたとき表面が見える。
見なければ良かった、と反射的に思う。
あたしと“誰か”が写った写真が、そこにあって。
その“誰か”は、ぐちゃぐちゃと黒い何かで真っ黒に塗られている。顔も何も判別できない。
この手紙から、あたしが大好きで、大切な彼だということは容易に想像できる。
けど。
「………っ、」
信じたくなんてなかった。
こんな写真を貰ってしまったら、
こんな手紙を見てしまったら、
「……………」
あたしは、選択肢なんて一つしかなくなってしまう。