【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「どれもおんなじような文なんだけど。こいつ語彙力なさすぎ」
「あー……そうなんだ」
「お前読んでなかったもんね、ほとんど。分かんないか、手紙の内容」
少し嫌味っぽく、でもいたずらっぽい笑みを浮かべて樹くんが言う。あ、かっこいい。発狂しそう。
それをぐっとこらえて努めて平坦に「うん」と返事をした。
封が開いていない手紙ばかりだったので、樹くんでも読んでいないのが分かったのだろう。封を開けていない手紙見た時樹くん一瞬めんどくさそうな顔してたし。
「……ていうか、こいつなんなわけ?俺だけぐっちゃぐちゃに塗りつぶしやがって」
「それはあたしも思ったよ。犯人に会ったらまずそのことで殴りたい」
樹くんは同封されていた写真のことを言っているのだろう。やっぱり全ての封筒に入れてたのか、どんだけ写真あるんだよ。
すっごい腹立つんだけども。
やっぱりここはあたしが直接犯人に会って一発殴ろうかな。うん。
「……まさか、会って話そうとか考えてないよね?」