【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
あたしが目を覚ましたのは、事件が起こった1時間後だった。
「………?」
灰色の壁、灰色の床。窓なんてない。
周りを見渡せばそんな光景が広がっていた。
ここどこ。
「――――――あ、起きた?」
「!?」
少し離れた場所で優雅に紅茶を飲む男。
こいつは、誰だ。
「……誰」
「分からない?しずく、俺はずっとずうっと、君を見てたのに」
男を見ながら今の状況を整理する。なぜか冷静だ。
…恐らくあれからあたしはスタンガンで気を失わさせられたんだろう。床にスタンガンが転がっている。
手と足は縄でつながれている。逃げることは…不可能だろうな。
もし縄が取れたとしても窓も扉も見えない。どちらにせよ脱出は今のところ無理そうだ。どうしよう。
明らかにこの男、あのストーカーだ。
危険信号があたしの頭の中で鳴り響く。