【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「ねえ?イツキって言うの?あの男のことを?電話帳に登録されてた『九条樹』のことだよね?」
「………」
「呼び捨てにしてるんだ、他の男のこと」
「……もしかして電話したの?」
こいつの口ぶりからして明らかにあたしのスマホをいじったのだろう。最低だ。
「『イツキ』に?ああ、したよ?「早くこないとしずくを殺すよ」って」
「最っ低……」
「どうして?」
どうしてって。
さも当然のように言うこいつに本当に疑問を覚える。
頭おかしいんじゃないのか。
「殺す」なんて。
そんな言葉、使っていいと思ってるのか。
「……」
「ところでイツキって呼び捨てにしてるのはいたたまれないなぁ。僕のことも名前で呼んでもらわないと」
「……嫌」
もう無理だ。
樹君には迷惑かけちゃ、いけない。
もう一度男を睨んで、唇をかみしめた。