【更新停止します】ツンデレ男子捕獲作戦☆
「しずく?…そんなこと言う子にはお仕置きかなぁ」
「……!」
ふいににやり、笑った男の手に持たれている物は鋭いナイフだった。
「しずくを殺して僕も死ぬ、っていうハッピーエンドもあると思わない?」
そんなの全然ハッピーエンドじゃない。
こいつ本当に大丈夫だろうか。
「……まあでも、しずくの全部をもらってからでも遅くないよね?そのイツキとかいう汚物、どういう顔するかなあ」
さも嬉しそうにうきうきと話す男の目は狂気でしかない。
しゅるしゅる、ナイフで足に巻かれていた縄がほどけた。
それと同時に樹君の顔が浮かぶ。
……笑った顔、すっごいかっこよかったなー。
なんて頭の隅で考えている内はまだ、良かったのだ。
「………っ!?」
「♪」
あたしの肩が、頭が、ぐらりと傾いだ。
あたしは男に押し倒されていた。
「やだっ、」
「あ、抵抗したらイツキ殺すから」
さらっと言う男。
……、本当に危なくなってきた。
さすがにこの先、何をされるのか想像はつく。
押し倒された体、跨る男、欲望と狂気に満ちた目。