桜思い出す頃
最終章
終業式は、ハゲの話や春休みの過ごし方とかくだらないことで終わった。





「みんなー、春休みお花見行こー」



葵が言ってきた。


みんなの答えを分かりきってるみたいに誘ってくる。



まあ、みんな絶対大丈夫なんだけど…





「そしたら、4月の3日にしよーか」



なんで、その日なのかはあとで葵に聞いたんだけど、若菜の誕生日だった。






お花見まで、あと、1週間。




俺はこの1週間の間、どーやったら若菜が喜んでくれるかをずっと考えてた。




そして、あっという間に1週間が過ぎた。






「今日はお花見日和だなー」




翼が珍しくぼやいていた。




そう。
1週間がたち、お花見に行く途中なんです。




そして、若菜の誕生日だからサプライズをする予定。





サプライズの内容は……後々分かるよ





「わあー、綺麗だね」


夏蓮が桜に見とれていた。
大志はそんな夏蓮に見とれていた。



「それーじゃ、いっちょはしゃぎますか」


大志がそう言うと、お花見が始まった。



みんなで、お弁当を出したり


無駄にプレゼントを用意したり


色々した。






「ねえ?そろそろじゃない?」



葵が俺に言ってきた。



「そーだな」



そろそろとは、サプライズのことだ





「若菜ー。トイレついてきてー」




「私も行くー」




こーして、女はトイレに向かった。




この間にすること



1、桜を集めて若菜と書く。


2、桜をモチーフにされたケーキを渡す


3、これは、内緒だ






とりあえず、桜を今精一杯集めていて、ケーキを若菜の鞄の中に隠している。






そして、若菜達が戻ってきた。






戻ってくるなり、若菜は号泣。




「若菜、誕生日」




「「「おめでとう」」」




そして、







「若菜ー、今何時?」




若菜は鞄のなかから携帯を取り出そうとしている。



その手が止まる。





「こ…れ。も、うみんな……ありがとう……だい、す…き」









「若菜。最後は俺からのプレゼント。」





この最後はみんなも知らないこと。








そして、俺は鞄から長い箱を出した。






箱からネックレスをだし、若菜につけた。








「指輪と悩んだんだけど、俺は



若菜を話さないって意味とこれからもずっと傍に居るって言う意味を込めてる。





若菜。愛してる」






「あ、り…がと。悟。愛してる」









「んで、だ。若菜。目閉じてくれるか?」











そして、俺は若菜の指に指輪をはめた。











「さっきのネックレスは正直束縛みたいな感じだな。



でも、この指輪は生涯俺が卯月若菜を愛することを誓っている指輪です。






俺と、結婚してくれませんか?
高校卒業と同時に。」






「…………は……い。」









みんな黙っていたが、幸せな笑みを浮かべてくれている。









「「「おめでとう」」」









こーして、お花見は終わり、俺たちは全員である誓いをした。












『例え高校を卒業して、離ればなれになっても、桜を思い出した頃にこの場所でまた会おう。』と








end……







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