桜思い出す頃
2章
「悟ー飯行こーぜ」こいつは俺の中学からの友達で(甲斐大志)クラスに馴染めてない俺に気使って飯を一緒に飯を食ってくれてる。

1学期のテストも終わり球技大会が始まろうとしていた。

その半ば仲良くなった子が数人いる。

中道夏蓮。この子はお姫様的な感じだけど本当に親しみやすいいい子。

赤畑葵。この子は活発で笑顔がとても可愛い子。

夘月若菜。おとなしそうな子だかとても話しやすく人なっこい子。

嘉多山翼。大志も物凄くイケメンだが大志よりイケメンで性格も良くパーフェクトな男の子。

球技大会に向けて基本俺を含めた六人で行動をするようになっていた。

「今日練習終わりにカラオケ行かない?」葵がみんなを誘ってきた。

みんな断る理由もなかったので9時ぐらいまで歌いまくった。

その帰り道夏蓮が一緒の方向なので帰っていると

「悟くん、今度の日曜日二人で話したい事があるんだけど大丈夫?」

夏蓮が頬を赤らめながら言ってきた。

俺には断る理由がないので即答で大丈夫と返事をした。

「悟くんコーヒー大丈夫?」

大丈夫と答えておいた。

今はその今度の日曜日で夏蓮と喫茶店に来ている。
日曜日の正午とゆうこともあり人は結構入っている。

「夏蓮なにかあった?」

夏蓮は頬を赤らめて黙っている。

少なからず恋愛の経験がない俺はドキドキしていた。


「私ね…」

夏蓮が恥じらいを隠しながら話してくれる姿はとても可愛かった。

「私…大志くんのこと好きみたい。」

「相談したくても相談出来るの大志くんの親友の悟くんしかいなくて…」



やっぱり期待した俺がバカだった。


でも正直大志は中学の頃から今まで彼女を作らず好きな女の子に振り向いてもらうために必死だったのを俺は知っている。


正直、とても複雑な気持ちだ。


「俺たち仲は良いけど知り合ってまだ日にちもそんなに経ってないし、そんなに焦んなくていいんじゃない?」

「そ…うなのかな?でも大志くんイケメンだから他の人に取られちゃう。」


「夏蓮。一つ良い事教える。大志は今まで彼女作った事がないんだよ。告白は何回もされてるけどな」

夏蓮は不思議そうに見てくるが、それ以上の事は追及してこなかった。


そして、球技大会当日。
クラスはみんな一緒だからドッチボールをしてからサッカーの順番で球技大会が行われた。

結果は3位だったけど本当に楽しい1日だった。

球技大会が終わって1ヶ月が経った頃平凡な毎日を過ごしているけど1つ変わった事がある。

それは、6人全員が名前で呼びあっていた。

「悟ー。今日二人で話したい事あるんだけど大丈夫?」

珍しく若菜が誘ってきたので近くの学校の近くの公園に行った。

「話ってなに?」

「あのね…わたし…」


そこで若菜が黙りこんだ。

「まあ、言いずらいならまた今度でいーよ?」

「わ、たし…」

「ん?」

「ごめん。また今度話すね」

そう言って若菜は走って帰ってしまった。




はあ、はあ。
あの、「ん?」は反則すぎる。
結局言えなかったなー。



次の日、「翼、話があるけど時間大丈夫?」
不思議に見てくるが、翼は快く承諾してくれた。

そして、俺は昨日のことを翼に話したら翼はこれでもかってくらい笑い出した。

「悟、お前鈍感なのな」

「は?」

「まあでも、これは俺から話すことじゃねーと思うからちゃんと若菜と話してみたら?」

「そーする」

そして、今日は終業式。


「若菜。今日話したい事あるんだけど大丈夫?」

「え、悟がいいなら私は全然いいけど。」

「決まり。じゃー終業式終わったら待ってて」



終業式は校長のくだらない話を聞いて夏休みの過ごし方とかを聞いて通知表をもらって絶望しただけだった。



「若菜。近くのファミレス行こ」


俺らはそのままファミレスに向かった


ファミレスについたけど沈黙が続いてる


「話って…なに?」

沈黙を破ったのは若菜だ。
そしてまた頬が赤めている。

「若菜ってさ…好きな人いるの?」

若菜は黙ったままだ。

「…るよ」


「え…」

「いるよ…」

俺はもう高望みをしないと決めていた。

「でも悟くんには言えない。だって…」

そこから若菜は黙ったままで日もくれ俺らそのまま帰った。
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