ホストの憂鬱
二章
五月の終わりにムーンにとって、大きな事件がおこった。
それはガクさんと知のあいだで起こった事だった。
俺達ホストには暗黙の了解がいくつかある。
その中に人の客をとってはいけないというものがあった。
客の勝手なのだから関係ないと言えばそうなのだけど。
理由はいくつかあるのだろう。
スタッフの仲たがい。それよりも「意味がない」が一番なのかも知れない。
奪ったところでムーンにとってはプラスになることはないのだから。
むしろ、奪うよりも枝を捕まえることが俺達の義務だった。
それを知がやぶったのだった。
しかも知が使った手段は人として最低な手段だった。
それはガクさんと知のあいだで起こった事だった。
俺達ホストには暗黙の了解がいくつかある。
その中に人の客をとってはいけないというものがあった。
客の勝手なのだから関係ないと言えばそうなのだけど。
理由はいくつかあるのだろう。
スタッフの仲たがい。それよりも「意味がない」が一番なのかも知れない。
奪ったところでムーンにとってはプラスになることはないのだから。
むしろ、奪うよりも枝を捕まえることが俺達の義務だった。
それを知がやぶったのだった。
しかも知が使った手段は人として最低な手段だった。