ホストの憂鬱
その日、俺はいつも通りの接客をする。

「その映画って、そんなに泣けるの?」

「友達がみたけどよかったって言ってたよ」

「再来週の月曜なら休みだよ」

「ほんと!行こうよ」

「いいよ!」

本当は何回もみてる映画だ。

カウンター席に客をつめない理由はこれだ。

他の客に話しが聞こえないようにするためだ。

今日は疲れを感じた一日になった。

俺はそんな会話を毎日しては愛の家に帰る。

愛はいつも起きて、俺の帰りをまっていてくれる。
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