ホストの憂鬱
俺は愛の顔をみると、安心した。

「今日は疲れたよ」

愛はキョトンとした顔をになった。

無理もない。

俺が疲れたなんて、いきなり言った事なんてないのだから。

だけど、愛のキョトンとした表情がとても、俺を癒してくれる。

だけど愛を抱きしめている最中に頭をよぎった。

もし、愛に子供ができたらどうしようか?と。

俺はかぶりをふった。

考えたくない。

迷わず産んでくれと、頼むのはわかっている。

だけど…

俺は、まだ飲み屋の仕事から足を洗いたくないから。
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