ホストの憂鬱

久しぶりにスーツを着た。成人式依頼だろう。だいたい飲み屋の面接にスーツで行く必要があるのか疑問だけど、知がスーツで行くって言うんだからここはあわしておこう。

俺の家から市内『街』まではバスで二十分程度、俺達は並木通りの近くにあるPARCOの前の公園で待ち合わせをすることにしていた。

PARCO前につくと、スーツ姿の男が数人いた。いかにもホストって感じだ。

その中になんの違和感もなく、いや、むしろとけこんでいるような知の姿があった。

俺もはたから見ればとけこんでいるのだろうか？
などと思いつつ、知のもとへ向かった。