ホストの憂鬱
タバコの煙りが空に立ちのぼる姿を二人で見つめていた。

「なあ、知、履歴書いらなかったな」

「ああ、キョンは名前、どうする?」

「キョンでいいよ」

正直、かっこいい名前なんておもいつかなかった。

結局、知も同じだったようで名前を知にしたのだった。

今、考えるとあんな面接でよく、この世界に入ったと思う。
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