ホストの憂鬱
俺は麗子ママにひろ子さん、そして愛ちゃんと一緒に店に戻ることになった。

麗子ママとひろ子さんは俺の前を歩き、俺の隣に愛ちゃんがいる。

愛ちゃんは俺より、頭、一個分は背が低くかった。

麗子ママ達は俺に気を使ってくれたのだろうけど、俺は気になる事があり、愛ちゃんと会話する事が出来なかった。

だって、俺は仕事中に遊びにでていたんだから。それも初日に。

酔っているとは言ってもそのことが頭にいっぱいで怒られるのではないかと不安でしかたがなかった。

だけど、隣に愛ちゃんが居るって事に俺は安らぎというか、癒しに似た感覚もおぼえている。

いや、抱きしめたいという、愛おしいというほうが正論だろう。

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