ホストの憂鬱
俺は少し安心した。そして周囲を見回した。

ムーンのボックス席は三つあったが、お客が座っているのは一つだった。

そこには二十代前半の女性が三人座り、接客しているのは針生さんと知だった。

そして、カウンターには麗子ママ達三人、そこにはオーナーと俺がつき、真ん中に一人、そこに事務所にいた人がつき、入口側に一人、そこになおさんがついていた。

平日ということもあり、満員御礼とはいかないみたいだった。

だけど、この時、疑問に思った事があった。

何故、みんなカウンターに座らせないんだろうか?と。
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