ホストの憂鬱
俺達がスキー場の話しでもりあがっていたときに、針生さんが俺を呼んだ。

「キョン、こっちについてくれ」と。

はじめは何故?って思ったし、あの子につきたいと思わなかった。

見た目は普通より、少し可愛いくらいだ。歳は同じくらいか下だろう。

俺は仕方なく針生さんの隣にたった。

「キョン、夕ちゃんだ」

夕ちゃんと呼ばれた彼女は首を少したてにふった。

「はじめまして、キョンです」

「なんか、飲む?」

それが彼女が俺に話しかけた最初の言葉だった。

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