ホストの憂鬱
その姿を見た知が政達の雰囲気を変えようとちゃかして言った一言。

「政と大は店を決めた?」

そう、政達も、俺達に続けと飲み屋をさがしていた。ある意味、政達が来た理由は下見だった。

針生さんは知の一言を聞き逃さなかった。

「なら、うちで働きなよ」

この世界に入るきっかけは簡単だ。

政は断る事ができない人間で「わかりました」と言った。

こうして俺、知、政に大、第三紀、ムーンのメンバーが揃うことになる。

第二紀とは、オーナーのロビンさん、マネージャーの針生さん、そしてガクさんの事だ。

この後、政達のまえに針生さんがつき、面接に近い接客がはじまり、俺と知は夕ちゃん前で、時間が過ぎるのただ待つことしかできなかった。
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