ホストの憂鬱
第一章
千九百九十九年、大晦日。あと一時間でみんながパニックになると懸念したミレニアムがやってくる。
旧型コンピュータがバグをおこすと、テレビでやたらと報道されている。
だいたい今年も、ノストラダムスの予言でさわいでいたのに、ようも、みんなは地球に何かをおこしたいみたいだ。
俺はというと、今、バイトでスキー場にきている。そして、朝からずっと鉄板と向き合い、焼きそばを焼いている。
ソースの焦げるにおいがたまらなく、俺の空腹をさらに加速さしている。
まわりをみればみんな汗だくだ。誰がミレニアムなど考える余裕があるのだろう。
だいたい大晦日にスキー場なんてくるなよ。紅白でもみて、そばをすすってればいいんだ。と、八つ当たりを思い浮かべ必死に焼きそばを焼く俺はミレニアムよりも先にパニックになっていた。
旧型コンピュータがバグをおこすと、テレビでやたらと報道されている。
だいたい今年も、ノストラダムスの予言でさわいでいたのに、ようも、みんなは地球に何かをおこしたいみたいだ。
俺はというと、今、バイトでスキー場にきている。そして、朝からずっと鉄板と向き合い、焼きそばを焼いている。
ソースの焦げるにおいがたまらなく、俺の空腹をさらに加速さしている。
まわりをみればみんな汗だくだ。誰がミレニアムなど考える余裕があるのだろう。
だいたい大晦日にスキー場なんてくるなよ。紅白でもみて、そばをすすってればいいんだ。と、八つ当たりを思い浮かべ必死に焼きそばを焼く俺はミレニアムよりも先にパニックになっていた。