ホストの憂鬱
諦めて先輩のヘルプでもつこうかと思っている時だった。

なおさんが一人で女性二人に声をかけていた。

見る事、五分ぐらいだろうか?なおさんがこっちにこいと合図をする。

正直、めんどくさいと思った。

どうせ、長話しするだけで店に来ないだろうと決めつけていたから。

俺は仕方なく、なおさんのもとへ行った。

そこにいた二人は一人はショートカットでもう一人はロングヘアーだった。

「キョン、二人があがってくれるって」

なおさんが言ったとたん、俺の目は輝きを取り戻していた。

まあ、人間とはげんきんなもの、この時ばかりはなおさんの粘り強さを尊敬した。

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