ホストの憂鬱
俺達はいらっしゃいませと勢いよく、ドアを開けた。

お店にはオーナー達がきており、それぞれの顧客の姿があった。

その中にみく先輩や麗子ママの姿もあり、さらに都合がいいのか、愛ちゃんの姿まであった。

愛ちゃんは俺の顔を見ると一瞬、微笑み、すぐにくもった表情をした。

俺達は入口の近くのカウンターにあや達の席をセットした。

俺は一通りのセットが終わると、みく先輩、麗子ママに挨拶をしに行った。

そして、愛ちゃんに「いらっしゃい」と一言だけ言葉をかけた。

本当はもっと話しをしたい。彼女達をなおさん一人におしつけたいとさえ思ってしまった。
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