ホストの憂鬱
第八章
金曜になり、俺はいつものように八時に店に入った。

そこにはなおさんの姿とオーナーのロビンさんの姿もある。

「キョン、行くよ」

オーナーはそう言うと店を出て行った。

俺はタイムカードを押して、すぐにオーナーの後を追った。

エレベーターの中でオーナーは言った。

「どこからまわろうか?」

俺に話してると言うより独り言に近いだろう。

「まあ、近くから回りますか」

「はい」

俺は何もわからないがとりあえず返事をしておいた。
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