ホストの憂鬱
第九章
俺と愛ちゃんが家を出たのは七時を少し過ぎたくらいだった。
それまでの時間は俺にとって、とても有意義に感じられる時間だった。
とくに何かをしたわけじゃない。
ただ二人で寄り添いテレビを見る。
たったそれだけの事が俺にはとても幸せに感じる。
多分それは愛ちゃんも同じ気持ちのはずだ。いや、そうであってほしいと俺は心からそう思った。
そして愛ちゃんが名残おしそうに言った。
「そろそろ行こうか」
「うん」と俺も名残おしそうにこたえた。
それまでの時間は俺にとって、とても有意義に感じられる時間だった。
とくに何かをしたわけじゃない。
ただ二人で寄り添いテレビを見る。
たったそれだけの事が俺にはとても幸せに感じる。
多分それは愛ちゃんも同じ気持ちのはずだ。いや、そうであってほしいと俺は心からそう思った。
そして愛ちゃんが名残おしそうに言った。
「そろそろ行こうか」
「うん」と俺も名残おしそうにこたえた。