ホストの憂鬱
一時間くらいたっただろうか?

俺達にもようやくゆとりができてきた。

すると、なおさんが俺に近づき言った。

「キョン、できるだけ、オーナーをかばおう。俺達で飲もう」と。

その言葉を聞き、ロビンさんのほうに目をやると、ロビンさんのグラスはアイスペールになっていた。

そこに大量のビール、焼酎などが混在していた。それにロビンさんの目は早くもすわっていたのだった。

「わかりました」としか言いようがなかった。

それに満席の店の外は店内に入れない客の順番待ちのようにならんでいた。

主役を潰すわけにもいかない。

俺達四人の新人は順番でロビンさんの隣にたつことにしたのだった。
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