付き合う→結婚
「圭太…」

午後2時。
私は待ち合わせ場所の学校の正門前で圭太と落ち合った。

「あのね…圭太…」

「話なら、別の場所にしよう…。
二人きりの方が…良いだろ?」

「うん…」

「じゃあ、俺について来て…」

「うん…」

二人きりになれる場所…。

一体どこに…。


無言のままただひたすら圭太の後をついていくと、一軒のアパートに辿り着いた。

ここって…。

「ねぇ、圭太…」

101号室の前まで来ると圭太が部屋の鍵を開けて

「入って…。
安心しろ。
誰も帰って来ないから…」

「帰ってきても…別にいいよ…。
失礼します」
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