ツンデレ男子


「…っ佐月」
振り返ると追いかけてきた相模

や、あたしなんか追いかけてこないか。
追いついただけだね、うん。


「大丈夫か」
そう言ってまたあたしの腕を持って立たせた


「泣いてんの?」

「ちがうし、転んで痛かっただけだし」
なんてどうせ泣いてることを肯定してしまった自分の頭の悪さに余計悲しくなる


「いーから、もう離れんなよ」
そういって今度は手首をぎゅって掴んであたしを引っ張ってった。










「あははーっ
瑠夏泣いてんじゃん大丈夫〜?」
なんてちっとも心配してない紗南と眉を下げて苦笑してる拓真くんが出口で待ってた。

「紗南、きらい。覚えてろばか」

「そろそろ時間だし帰ろっか〜」
あたしの言葉はガン無視でゲートに向かってまた歩き出した


「………相模、手、」
ずっと掴まれたままの手を見つめる

「あ、悪い」
ぱっと離れて手から温もりが消えた









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