ツンデレ男子







「千紘くんが遅刻なんて珍しいねーっ
今のとこ皆勤賞だったのにもったいなーい
どーしたのー?」

隣でそんな会話が聞こえた
話に聞くと亜美ちゃんと相模は去年も同じクラスだったらしい。


「別になんでもない」

相変わらずの無表情でノートに目を向けたまま答える相模


「そっかーあ」
言いつつ彼女の鋭い視線があたしに向けられたのを感じた。















「佐月、送る」
帰りのSHRが終わると相模がそんなこと言い出した

「は?え、いい、」

「いいから早くしろ」

「え、なにどうしたの」
相模そんなキャラじゃなかったでしょ

「帰り道朝みたいになったら周りに迷惑だろ」

……あーはいはい。

「いい別に。1人で帰れる」

「あのな「ってかそれなら悠太に送ってもらうし。最寄り一緒だし」

迷惑だったって言われたみたいでムカついた。
そりゃ、ぶっ倒れて迷惑かけたのはわかってるけどそんな言い方しなくてもいいじゃん


「さっちゃん、」
会話を聞いてたらしい拓真くんに呼ばれる


「…なに」
相模から離れて拓真くんのもとへ行った


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