ツンデレ男子




午前の部が終わってお昼休み。

中庭の木陰で5人で食べる


「あっちぃーー」
ご飯もほどほどに芝生に寝転ぶ悠太

「ちゃんと食べなきゃ倒れるぞ?」
なんてお母さんみたいなことをいうのは拓真くん

なんで彼はこんなに涼しげで爽やかなのか。


「さっきから千紘元気なくねー?」
寝転んだまんま相模を見上げる悠太

「…別にんなことねーよ?」













「…なんかあったのかな。」
午後の部が始まって相変わらずテンションの低い相模をみてそう呟いた


「相模くん?」
気づけば横に紗南がいて。
くそ、きかれてた、なんて今さら恥ずかしくなったり。

《2年女子代表リレーに出場される方は……》

「行ってくんね。
あ、男子さ、アンカー相模くんになったらしいよ。」

意味深に笑って紗南は行っちゃった。


ふ、と相模の方を見る

「相模くん、アンカーなんだよね!
がんばってねっ!」

なんてかわいく上目遣いしてる亜美ちゃんが目に入った


「…さんきゅ」
そういうと亜美ちゃんの頭にぽん、と手を乗せた。

…なに、それ。
そういう関係なんだ?


もやもやした感情が心を占める
亜美ちゃんは頬を赤らめて歩いてった相模の後ろ姿をぽーっと見つめてた



「…むかつく」

「やっぱ好きなんじゃん」
いつの間にか隣に座ってた拓真くん

「…好きなんかじゃない」
ちらっと拓真くんの方をみてすぐ視線を外した

「瑠夏!拓真!
次俺トップバッターだから!
ちゃんと見とけよなー!」

「おーがんばれよー」
なんていつもの笑顔でいう拓真くん。


あたしは悠太の横にいた相模と目があって気まずくて立ち上がって背を向けた。


あてもなく歩き出す。


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