ツンデレ男子
閉会式が終わって委員会ごとに割り振られた片付けをする。
あたしはもちろん紗南といっしょだ。
終わって教室へ戻る途中
「あ、紗南ちゃんじゃん」
「あ、先輩ー!」
なんて話が盛り上がってるみたいだったから先に戻るね、と告げてまた歩き出す
「……あ」
相模とばったり出会って。
並んで階段をのぼる
……気まずい
「…亜美ちゃんと一緒じゃないんだね」
あーもーなに言ってんだあたし。
こんなんじゃただのめんどくさい女じゃん
「は?」
怪訝な声と視線があたしに向けられる
「仲よさそうだったから付き合ってるのかと思って」
こうなりゃもうヤケだ
「おまえこそ年下に言い寄られてんじゃん」
帰ってきた言葉は予想外で、
年下って、あの自販機でであった男の子のことだろうか