ツンデレ男子
道端で泣き出したあたしを悠太は駅前の公園のベンチに座らせた。
「…落ち着いた?」
悠太から渡されたココアの缶に相模を思い出す自分にまた笑えた。
「ごめん、ありがとね、」
なにもいわず隣に座る悠太
「…亜美ちゃんの頭をぽんぽんって、してたの。
リレーがんばってって言いたかっただけなのに、目、そらしちゃって。
終わってから付き合ってるんだね、なんて嫌味ったらしく言った。
そしたら、喧嘩になっちゃって」
「…大丈夫だよ。
ぜってえ仲直りできるから」
ミルクティーを飲みながらそう言う
「…むりだよ。
あたしもう嫌われちゃったもん」
むにっと頬をつままれる
「…なに」
「大丈夫だって。
俺を信じろって。」
なんてまたばかみたいな笑顔
でもそんな顔みてると不思議とあたしも笑顔になれて。
「ん。わかった」
「でもなんかくやしーな」
立ち上がって不意に呟く悠太の後ろ姿をみつめる。
「俺はいままでどーがんばってもそんな女の子らしいとこ見れなかったのに」
振り返って少し眉を下げてまた無理に笑ってた。