俺様男子に誘拐された件
「私、来年絶対…ここに入学します!!」
「「……は?」」
あたしも陸も予想してなかった言葉
「私、姫さんは憧れの存在です!!」
今日会ったばっかりなんだけどな…
「…ありがとう」
嬉しいもんは嬉しいけどね。
「それとね、あたし、姫じゃなくて…二葉珠々」
「うぉっ!!珠々さん!かわいい名前!!」
なんという子だ………。
純粋そうだな…
だってあたしの隣にいる陸には何も話しかけてなくて、
この子ともっと話してみたいなーって思った
「来年、待ってるからね…またね!」
「うぉぉっ!嬉しい!笑顔かわいい!!はい、ぜひとも行かしてもらいます!」
この子も可愛いじゃん………
あれ?
「名前聞くの忘れたーー!!」
と思った時にはその女の子は消えていた。
「バーカ。でもまた会えんならいんじゃん?さ、多目的ホール行くぞ」
「…だね、来年聞こう……。行こっか」
また会えるよね、あの子に。