黒龍Ⅲ

黒龍ピアス







「失礼します」



そう言って
頭を下げれば




「…待ってましたよ、

 座ってください
 麗さん」




不快な声があたしの耳に届く。




その言葉に頭を上げたあたしは、
指示通り目の前に用意された
椅子に座る。




座ったと同時に、



「…そろそろ、ここにも慣れましたか?」


笑顔でそう聞く崎沢。




そんな崎沢に



「…そうですね、
 
 すごく生活しやすいです」


あたしも同じように笑顔を作る。




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