黒龍Ⅲ






「…今は全国№1になって、
 鬼神組の違法行為の証拠を掴む。

 お父さんが出来なかったことを、
 あたしがやってみせる。


 それが、
 …お父さんへの最初で最後の
 親孝行なんだ」


気付くと笑顔になっていたあたし。

そんなあたしを見て、
伊織はぐっと涙を堪え同じように微笑む。


「俺も、協力できるかな」


その言葉に、その笑顔に、
あたしの胸はまた、

ぎゅっと小さく、
だけど力強く締め付けられた。








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