黒龍Ⅲ
〜♪
「もしもし、
どうしましたか
麗さん」
ぴったり3コール目で
電話に出た崎沢は、
いたっていつも通り。
「…黒龍には
手を出さない約束でしょ…!」
崎沢相手に、
乱れてはいけない
そう頭では分かっていても
コントロール出来ない。
「手を出さないとは
一言も言っていないですよ。
…まあ、麗さんが裏切っていないか
ちょっとした確認です」
静かに、淡々と話してはいるが、
明らかに笑っている。