黒龍Ⅲ





「…」



ほんの少しの沈黙の後、


「…行ってくる」


あたしがそう呟くと


「…でも!!」


すかさず伊織が止めに入る。


「…黒龍なら、
きっと大丈夫だよ…!」

凪も続く。




だけど、

「…確かに黒龍は強い。



……けど、

誰にも怪我させたくない」



不安そうなふたりにごめん、と
頭を下げる。




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