黒龍Ⅲ





「女が何の用だ?」



そのうちの数人が、



「白龍倉庫って分かってて
 入ってきたの?

 いい度胸じゃん」



あたしを見て、
怪訝そうな顔をする。





「…」




だけど、
質問に答えないあたし。


そんなあたしに
イライラが増したのか、

吸っていたタバコを
地面にこすると



「何とか言えよ」



立ち上がり、
殴りかかってくる。




< 22 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop