黒龍Ⅲ
伊織side
-伊織side-
「山口麗、
今日から白龍総長は
あたしだから。
君は副総長だよ、
千葉伊織くん」
さっきまでの真顔が
嘘のように。
満面の笑みで
俺にそう言った女、
山口麗。
100人以上の男たちを
軽々と倒した麗。
今まで感じたことのない恐怖。
その恐怖は、
麗から出てる殺気のせいだって。
そんなことは
とっくに気づいてたけど。
それ以上に怖いと感じたのは
あの"笑顔"。
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