黒龍Ⅲ






---…


「「…」」




何も言う気がないのか、

いつまで経っても
口を開かない2人に呆れたあたしが
ドアへと足を進めようとした時、





「…山口麗だったら…、

 …総長だったら



 白龍を強くできますか…?」



静かに、そう言った伊織。




そんな伊織に続くように




「…強くなりたい…、


 僕も強くなりたいもん…
 ぅわあああああああ!!!」



とうとう我慢していた涙が
溢れ出す凪。





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