黒龍Ⅲ
「…みんなして、
麗の味方かよ…。
もっと現実見ろよ!!
白龍に居るって、
それだけで智貴をやったのは麗だって
明らかだろ!!」
そう泣き叫ぶ浩貴に、
--バシッ…!!
「…現実見なきゃいけないのは浩貴、
お前だよ。
今まで麗の何見てきたの。
麗が仲間想いで、
自分より俺たちを守ってくれて、
誰よりも責任感が強くて、
…誰よりも、
黒龍を大切に想ってくれてること
忘れたの?」
頬を叩いた悠さんは
真剣な眼差しで浩貴を見つめる。