黒龍Ⅲ






「…本当は
 分かってるはずだよ。


 智貴をやったのは
 麗じゃないって、

 麗が黒龍を捨てる訳ないって
 信じてるんでしょ」



悠さんのその言葉で、



「…っ、

 
 麗が、

 黒龍を
 あんなに大切にしてた麗が、



 智貴を撃つわけない。


 

 …だけど!

 じゃあ何で麗は、
 姿を消したの…っ。


 信じたいけど、
 信じてるけど…、

 俺、もうどうしていいか
 分かんないんだよ…」



 
浩貴はその場に座り込み
頭を抱えてしまう。



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