黒龍Ⅲ
殴っては避け、
蹴っては避け、
その繰り返しが
どんどん優真の体力を
奪っていく。
ついには、
ドサッと音を立てて
倒れ込む。
「…優真っ…!」
そんな優真に
駆け寄る隼人が
今度は麗に殴りかかる。
…が、
何度殴りかかっても
麗に触れることは出来ずに
隼人も同じように倒れ込んでしまう。
ふと、周りを見てみると
「…っ、そんな…」
そこには
倒れ込む大勢の下っ端たちの姿。
それに比べて
白龍は10~15人しか
倒れている人が見当たらない。